まずはこの合成写真をご覧ください。
これは足の内側の湾曲に脊椎(背骨)の湾曲を重ねたもの。
このように、足と背中とでこんなにも似た部分が存在するんですね。
背骨全体の湾曲を細かく分けて見ると、まず頚椎は前弯(前側に湾曲)、胸椎は後弯(後ろ側に湾曲)そして、腰椎はまた前弯となっています。
足の内側もこの前弯、後弯、前弯というラインで成り立っています。
したがって、足の内側で母趾の下の前弯している部分は頚椎とのつながりがあり、中ほどの後弯している部分は胸椎とのつながり、そしてかかとの前弯している部分は腰とのつながりがあると考える事ができます。
ただ、世間に広まっている足裏反射区表では頚椎の反射区は前弯部分よりも上の方、母趾の付け根のみになっているんですね。
これに関しては少し疑問を感じるところもあり、私の場合、頚椎反射区は付け根の下の前弯部分までと考えて施術する事が多いです。
この反射区が重要になるケースはやはり、首コリをはじめ首に問題を抱えて来られるお客様に対する施術の時。
何十年か前と比べて、パソコンの普及、スマホの普及によって首のお悩みを抱えた方は確実に多くなったのではないでしょうか。
首は、前傾姿勢になるほど頭の重みによる負担が大きくなります。
パソコンやスマホをしている時、たいていの人は首に頭の重みを大きくかけた姿勢になっていると思います。
頭の重さというのは、体重の約10パーセント。
体重が50キロの人だったら5キロもの重さです。
お米5キロの重さというとイメージがつきやすいでしょうか。
その位の重みを首が支えているわけです。
相当な負担ですよね。
お客様の中には、病院でストレートネックだと診断されたという方もたまにいらっしゃいます。
中には生まれつきのストレートネックだとおっしゃる方も。
しかし、実際は生まれつきのストレートネックというのは存在しないという説が有力のよう。
そもそも、赤ちゃんの頚椎は産後に形成されていくものです。
ストレートネックに関しても、やはり原因はそれまでの生活の中にあるようですね。
さて、話は戻りますが、これら首のお悩みの改善への大きな鍵となるのが足に存在する頚椎の反射区。
反射区に刺激を与える事は、そこに繋がる部分の異常を脳に認識させてあげる事だと私は考えています。
恒常性。自然治癒力。
人間は本来、体に何か異常が起きたらそれを正常な状態に戻そうという素晴らしい機能を持ち合わせています。
しかし、その異常が長い年月をかけて、知らず知らずのうちに形成されてしまったものだったり、極度の負担からのものだったりすると、正常な状態に戻そうとする機能が鈍ってしまうという事があるのかもしれません。
その鈍ってしまっている機能を活性化させるのに反射区刺激は、時として抜群の効果を発揮します。
「あ、首だいぶ楽になりました。」
「娘が首が回るようになったってすごく喜んでましたよ!」
↑以前の記事から
このような声が聞けたのも反射区施術の威力だったでしょうか。